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ブルークローバー・キャンペーンブルークローバー通信Vol.19

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京都の前立腺がん啓発イベントとして、第一歩を踏み出す

気になったらPSA検査を受けよう!前立腺がん啓発キャンペーン in 京都」
開催リポート

 「医薬品企業から発信する前立腺がん啓発」の動きが各地で広がっています。アストラゼネカ株式会社が南大阪エリアで定着させたイベント(ブルークローバー通信vol.15vol.17参照)に続き、京都市でも、京都泌尿器科医会/アストラゼネカ株式会社の共催で、同様のイベントが開催されました。

検診の存在と、早期発見・適切治療の大切さを伝えるために

京都泌尿器科医会とアストラゼネカが行った前立腺がん啓発キャンペーンのブースと配布された資料 京都市では、50歳以上の男性を対象にした「京都市前立腺がん検診」を2012年10月から実施。これにより京都府下約450の施設において、1,500円の受診者負担で、前立腺がんの早期発見につながるPSA検査が受けられるようになりました(※2年に1回)。
 ただ、こうした体制を整えているものの、その受診率や認知度はまだまだ低いといいます。このような現状に一石を投じようと、京都泌尿器科医会とアストラゼネカ株式会社京都支店が試みたのが「気になったらPSA検査を受けよう! 前立腺がん啓発キャンペーン in 京都」です。日曜日の人出でにぎわう12月7日、イオンモール京都五条の入り口付近にキャンペーンブースを設置し、アストラゼネカ京都支店スタッフのみなさんが、メッセージを発信しました。

 ブースから発信するメッセージについて、スタッフの1人、中原康智さん(営業本部オンコロジー領域)は「まずは京都市が前立腺がん検診=PSA検査を行っていることを、一人でも多くの方に知らせること。そして自覚症状のない前立腺がんを早期に発見し、適切な治療法で完治をめざしてほしいこと。この二つです」と話します。これまでPSA検査を受診したことのない40代後半~50代前半の男性へは、前立腺がん罹患(りかん)のリスクが高まる年齢ということもあり、特にこのメッセージを届けたいと強調します。総勢8人のスタッフで、ブルークローバー・キャンペーンの小冊子とともに、「京都市前立腺がん検診」を受けられる京都府下の施設名と連絡先がすべて網羅された資料を、行き交う人に配布しました。

ビデオクリップの充実ぶりに注目

前立腺がん啓発キャンペーンのブースで行われたビデオクリップの様子 今回、ブース前を通りかかる多くの人の足を止めたのが、ビデオクリップです。約20分の映像は、今回のイベントの趣旨に賛同いただいた泌尿器科医の先生(今田直樹先生・西陣病院/上田朋宏先生・上田クリニック/沖原宏治先生・京都府立医科大学/奥野博先生・京都医療センター/神波大己先生・京都大学医学部附属病院/北村浩二先生・済生会京都府病院/清川岳彦先生・京都市立病院/野々村光生先生・京都桂病院/飛田収一先生・飛田医院/三神一哉先生・京都第一赤十字病院 ※50音順)に出演いただき、各先生が与えられたテーマを解説します。特徴的なのは、そのテーマ設定のきめ細かさ。病気の概要や特徴といった基本情報はもちろん、「前立腺肥大症から前立腺がんに進行することはある?」「前立腺肥大症を治療すれば前立腺がんにならない?」といった前立腺肥大症との比較、さらに「治療に保険は適応される?」「前立腺の生検は痛い?」などの具体的な話題にまで言及。各先生が、簡潔に短い時間でわかりやすく回答していることから、映像にテンポの良さも生まれているのも印象的です。

前立腺がん啓発キャンペーンのブースでメッセージに耳を傾ける人々の様子 スタッフの1人、村田智之さん(営業本部オンコロジー領域)は、「市民公開講座では、前立腺がんと前立腺肥大症の違いについて、特によく質問があります。こうした質問を蓄積し、みなさんが本当に知りたい情報や、素朴な疑問は何か?を意識した結果の設問です。話題が多岐にわたるため、 各回答を極力コンパクトにし、見てもらう人を飽きさせない工夫もしました」とその意図を明かします。このねらいが奏功し、映像に見入る人にはスタッフが適宜声をかけ、結果、多くのPSA未受診者とのコミュニケーションのきっかけに。中には「京都市前立腺がん検診の存在を知らなかった。これからは京都市の前立腺がん検診を利用します」といった声もありました。

今後の展開アイデアも続々と

 10:00~18:00のブース開設時間内で配布した資料は計1000セット。同社初となる京都市での一般市民向けの啓発イベントは、一定の成果を得て終了しました。「京都市に根差した前立腺がん啓発活動の、今日がスタートライン。素通りする人の興味をいかにひきつけられるかなど、今日見つかった課題を克服しつつ、柔軟に形を変えて今後も継続していきたい」(村田さん)。「検診率を上げるためのアプローチを継続して突き詰めつつ、例えば男性を取り巻く女性の関心も喚起するために、女性特有のがんキャンペーンともタイアップするなど、試行錯誤していきたい」(中原さん)と、早くも次への展望を口にする担当者2人です。

京都市での前立腺がん啓発活動の展望を口にする担当者2人 ビデオクリップの最後を飾る映像では、北村浩二先生(済生会京都府病院)が、こうメッセージを送ります。「将来、前立腺がんで苦しむことのないように、早いうちからPSA検査の積極的な受診をしてください」。この思いをより広く深く浸透させるために、今後も様々なアプローチを試みようとする同社の活動に注目です。

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