ブルークローバー・キャンペーンブルークローバー通信Vol.18-1【2】
10/5(日)慶應義塾大学病院 PSAスクリーニングキャンペーン
「前立腺がん」の「早期発見・適切治療の大切さ」を伝えます。
●医師の思いを込めて 9割以上から好意的な声
当日は雨の降る天候にもかかわらず、正午の受け付けには、都内はもちろん近隣県からも参加者が訪れ列をなしました。市民公開講座に約110人、無料PSA検査に138人の参加者を集めたイベント。小坂威雄先生(慶應義塾大学医学部泌尿器科学助教)を司会に行われた市民公開講座では、大家基嗣先生(慶應義塾大学医学部泌尿器科学教室教授)による「前立腺がんってどんな病気? PSAって何ですか?」の講演があり、前立腺がんを早期発見したい、知識を啓蒙(けいもう)したいという思いのもと、最新の話題が展開されました。講演後は無料PSA検査のほか、参加者の疑問や相談に回答する時間も設定。無料PSA検査は事前申込制であったものの、大家先生の講演を聞き「検査を受けたい」という希望者もいたほどだとか。
参加者の9割以上から「わかりやすく参考になった」「今後もこうしたキャンペーンに参加したい」のアンケート回答を得たほか「こうした啓発的な公開講座を続けてもらいたい」「会社員なので、(今日のように)週末にこうした催しを開催していただけるとありがたい」といった声も。「広く一般に向けて、前立腺がんに関する情報を提供でき、地域医療への貢献もできたと感じる」と振り返る担当者。今後の継続開催に向けた、大きな第一歩となりました。
10/5(日)奈良前立腺がん市民公開講座
前立腺がんの治療=薬物療法、放射線療法、手術療法=
●市民の情報取得の手助けに PSA未受診者も一定の参加
「近年は病気の情報が氾濫(はんらん)しています。何もかもをうのみにするのではなく、正しい情報を取捨選択する手助けが、今の医療者には求められています。その一環として、みなさんに直接こうしてお話しができるイベントを定期的に開催することが重要なのです」。開催のねらいを、座長である藤本清秀先生(奈良県立医科大学泌尿器科学教室教授)はこう話します。約150人が参加したイベントは、そのタイトル通り、三馬省二先生(奈良県総合医療センター腎・尿路疾患センター長)から「前立腺癌(がん)はどんな病気?」、平山暁秀先生(近畿大学医学部奈良病院泌尿器科准教授)から「薬物療法」、田中宣道先生(奈良県立医科大学泌尿器科学教室准教授)からは「放射線療法」、影林頼明先生(奈良県総合医療センター泌尿器科医長)からは「手術療法」と、がんの診断から最新の治療法までの話題が展開されました。講演後は参加者の質問に答えるパネルディスカッションが行われ、講師には50を超える質問が寄せられるなど、参加者の積極的な姿勢が目立ちました。アンケートからは、講演に対して90%以上の参加者が満足したという結果が得られた一方、PSA検査未受診者も2割弱参加していることがわかるなど、前立腺がんの早期発見につながるイベントとなりました。