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治療について前立腺がんの治療について【1】

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前立腺がんの治療法について

転移のない前立腺がんの治療選択肢としては、手術療法、放射線療法、ホルモン療法、すぐに治療を行わないPSA監視療法があります。

手術療法

手術は、前立腺と精嚢(せいのう)をひとかたまりとして摘出する方法で、前立腺全摘出術と呼ばれます。
開腹手術の場合は、2~3週間の入院が必要となりますが、最近では腹腔鏡や手術支援ロボットを使った手術が行われるようになっており、より短い入院期間で治療出来るようになっています。

手術の場合、術後に尿失禁や勃起障害がおこることがまれではありません。これ以外にもそけいヘルニア、直腸損傷などが比較的まれにおこりえる合併症があります。

手術支援ロボットなどの機器を使っても手術後の合併症は、開腹手術と同様に起こりうるということ、また手術ではどうしても治りにくいタイプの癌があることは、是非知っておかなければなりません。
治療の方針を決定する前に、ご自身の癌が手術でどの程度治るのか、あらかじめ確認しておくことが大切です。

腹腔鏡下前立腺全摘除術

前立腺がんの手術療法|腹腔鏡下手術のイメージ腹腔鏡下手術では、従来から行われているお腹を切開する開腹手術と異なり、まずお腹に5mmから12mmの小さな穴を5ヵ所程度あけます。そのうちの1つの穴から腹腔鏡を入れてお腹の中を映します。その像をテレビモニタで観察して前立腺部位を確認し、別の穴から入れた手術器具を操作して患部の摘出をします。

従来の開腹手術より傷が小さく痛みが軽度で、手術後の回復が早い、手術中の出血量が少ないなどの利点があります。癒着があり、出血が多くなると予想される場合、開腹手術の方が安全と判断される場合もあります。開腹手術と比較すると、お腹の傷が小さくなりますが、前立腺と精嚢(せいのう)をひとかたまりとして摘出するという点や、切除する範囲には変わりはありません。

<監修>あじろぎ会 宇治病院 泌尿器科 岡本圭生先生

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