冊子/リーフレット小線源療法の治療を受けた患者様インタビュー【6】
5.退院後、日常生活の上でご不便はありませんか?
しばらくの間、微量の放射線が出るということで、1m以内で長時間同じ人との接触を控えるように先生より指示がありましたが、外に出て仕事をしていることが多く、全く気になりませんでした。
放射線が水に残るとか、衣服に付着することはないので、洗濯も家族と一緒、お風呂も同じ湯を使っています。<Aさん>
まだ、治療して8ヶ月ほどですが、夫婦二人暮しで、小さな子供もおらず、とりわけ注意することも無く治療前と日常生活は変わりません。
シード線源が尿と一緒に出てきたこともありません。<Bさん>
退院後のご注意
退院時に体から出てくる放射線
前立腺に挿入されたシード線源の個数にかかわらず、退院時には1m体から離れたところで測定した放射線の量が0.0018mSv以下と決められています。
この数値を他の日常生活上の放射線被ばくと比較しますと、問題にならないくらい低いので、周囲の方への心配はありません。
日常生活における被ばくとの比較
被ばく量 | 事例 |
---|---|
10mSv/年間 | 年間自然放射線、インド/ケララ、チェンナイ |
2.4mSv/年間 | 年間平均自然放射線、世界平均 |
1.4mSv/年間 | 年間平均自然放射線、日本平均 |
0.11~0.16mSv/時間 | 飛行機旅行往復 (東京~ニューヨーク) |
2.4~12.9mSv | 胸部CTスキャン1回あたり |
0.0028mSv | ヨウ素125治療の退院時 |
出典:国連科学委員会(UNSCEAR)2008年報告、
原子力安全研究協会「新生活環境放射線(平成23年(2011年))」、ICRP103他
周囲の方への配慮
主治医より処方される指示書に従い、一定期間周囲の方へのご配慮をお願いいたします。
- 小さなお子さんを長時間抱っこすることを控えてください。
- 妊婦等との長時間の接触等を控えてください。
- 過去にシード線源が出てきたことがありますので、性交時には治療後1年間コンドームを使用してください。