冊子/リーフレット前立腺がん小線源療法のガイドブック【6】
6-1.退院後の注意事項
入院中
この治療の先進国であります米国では「Day Surgery」(日帰り手術)が一般的です。
しかし、日本では現行の法律の下、1日以上の入院が義務付けられています。入院中は、医師の指示に従ってください。
退院後
微量の放射線が体外に出てくるので、一定期間は注意が必要となります。 退院時、医師から出る注意事項並びに指示をよく守ってください。。
治療後1年以内は次の項目に注意してください。
ごく一般的な注意事項
A.同じ方と接触される時間が多い場合
・ご家族の方でも長時間一緒に居るとき
・あるいは、会社等で長時間同じ方と近接しお仕事をされるとき
→しばらくの間放射線を遮蔽する防護用下着、エプロン等の着用が必要とされる場合もあります。 医師の指示に従ってください。
B.小さなお子さん、妊婦との接触
・長時間の接触はしばらく控えてください。
C.性交について
・治療後約1週間は控えてください。その後最初の5回の射精時はコンドーム着用をお勧めいたします。
D.シード線源が、万が一尿とともに出てきたら?
・素手で触らず、スプーン等で拾い上げ、アルミホイルにて包むかビンに封入して、治療を受けた病院に連絡してください。
E.他の病気、ケガなどで入院を余儀なくされる場合
・シード線源が体内にあることが記されたカードを入院先にお示しください。
F.金属探知機に反応する場合もあります。
・探知機の精度により、シード線源が反応する場合もありますのでカードを携帯してください。
<監修>京都府立医科大学大学院医学研究科
泌尿器外科学教室