治療について小線源療法の注意事項[ブラキ治療]【2】
4)線源が、万が一尿とともに出てきた場合について
シード線源の脱落の多くは治療の日から数日以内に見られ、入院中であることが多いのですが、まれに退院してから尿や精液中に排出される事があります。 万が一、脱落線源に気づいた場合は、素手では触らずにスプーンなどで回収し、病院から配布されている線源回収容器に入れて、小さな子供の手に届かないよう保管します。その後病院に連絡し、持参するようにしてください。
5)治療カードについて
治療後1年間は、全国共通の治療カードの携帯が義務付けられており、また1年以内に手術を受ける場合には、治療カードを提示し担当医師から小線源療法を行った病院の担当医師に連絡をすることが必要です。
この治療カードには、〔治療後1年以内に死亡した場合、剖検により前立腺ごと線源を摘出する必要があることを理解し承諾します〕の一項があり、患者様ご本人並びにご家族(保証人)の自筆署名・捺印が必要となります。
6)他の病気、ケガなどで入院を余儀なくされる場合について
シード線源が前立腺に挿入されていることを示す、治療カードを入院先に提示してください。
<監修>あじろぎ会 宇治病院 泌尿器科 岡本圭生先生