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ブルークローバー・キャンペーンブルークローバー通信Vol.16-2【2】

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9/28(土)福岡市泌尿器科医会[九州大学]
平成25年度 市民公開講座「前立腺がん医療の最前線」

●前立腺がん医療のトレンドを提示

前立腺がん啓発のため実施された福岡市泌尿器科医会[九州大学]市民公開講座の様子 快晴の下、福岡市のエルガーラホールで行われた市民公開講座「前立腺がん医療の最前線」。50歳代男性が多くを占める参加者235人の中には、夫婦での聴講も目立ちました。
 司会に立った内藤誠二先生(日本泌尿器科学会理事長)は、「昔は早期診断・早期治療と言われたものですが、今は早期診断・適切治療です。正しい知識を身につけ、様々な治療の選択肢があることを覚えてください」と参加者にメッセージ。横溝晃先生の「『前立腺がん』って何ですか?」の講演から始まり、入江慎一郎先生の「どうやって診断するのですか?」、立神勝則先生の「どんな治療がありますか?」。導入→診断→治療と、テーマが深掘りされていく構成です。昨年と同時期・同会場で行われた市民公開講座からのリピーターも多く、前立腺がんについて一定の知識を持った人でも、新たな知識を身につけようと参加する積極性も感じられました。
 「正しい知識で『良い人生』を送ってほしい」(大島一寛先生:開会あいさつ)、「多くの場合自覚症状のない前立腺がん。だからこそPSA検診が必要」(古賀寛史先生:閉会あいさつ)。そんな思いのこもった2時間半の講演に、参加者も「いろんな治療法の話を聞けて、主治医と相談する考えがまとまった」「病院ではここまで詳しく説明してもらえない。参加してよかった」と感想を述べるなど、みな一様に満足げでした。

9/29(日)愛媛大学 愛媛前立腺がん市民公開講座

●市民の熱心な参加姿勢が際立つ

愛媛大学,前立腺がん市民公開講座の様子 前立腺がんの疾患および治療に関しての情報を市民へと発信し、PSA検査を通じて前立腺がんの早期発見につなげたい、との主旨で開催された愛媛前立腺がん市民公開講座。会場となった松山市のひめぎんホールには、午後2時の開場前から早くも開場を待つ参加者の列が。102人の参加者を得た会場では、菅政治先生が座長となり4人の医師による講演がスタート。前立腺がんの疫学から診断についての観点から「前立腺がんってどんな病気?」(矢野明先生)のお話が。その後、治療法による話題に転換し、宮内勇貴先生による「手術療法」の講演、越智誉司先生からは「放射線療法」が、篠森健介先生からは「ホルモン療法」の講演がそれぞれ行われました。
 講演後の質疑応答も活発だったように、座長・および講演を務めた各先生も「前立腺がんに対する熱心な参加者の姿勢に、こちらからも精いっぱいこたえないといけないと感じた」と、市民の思いを痛切に受け止めた様子。参加者からは「前立腺がん全般はもちろん、各治療法の長所、短所がよく理解できた」といった意見がある一方、「発病の主要な原因をもう少し詳しく知りたい」や「発病後あるいは手術後の生活の注意点を知りたい」といった要望も。愛媛県下に醸成されつつある前立腺がん理解の機運は、今後、そして来年のキャンペーンへと、きっとつながることでしょう。

9/29(日)長崎大学 全国「前立腺がん」啓発週間 市民公開講座

●予防から治療まで 全般的な理解促進の場に

長崎大学,「前立腺がん」啓発週間の市民公開講座の様子 酒井英樹先生による開会のあいさつで幕を開けた長崎大学の市民公開講座。NBC SOCIAメディア・ワンを会場に、70人の参加者を集めたイベントのメーンに据えられたキーワードは「前立腺がんに負けないために~早期発見から最新治療まで~」です。
 酒井先生とフリーアナウンサーの菊野紗史さん司会のもと、「前立腺がんとは」(井川掌先生)の講演で前立腺がんの総論を展開したのち、「診断」(大仁田亨先生)、「治療」(鶴崎俊文先生)、「予防と検診」(竹原浩介先生)の順に話題が展開されていきます。前立腺がんにまつわる質問に先生が回答する「Q&Aコーナー」では、前立腺がんの予防、前立腺がんと前立腺肥大症との関係、PSAと年齢との関係など、参加者から活発な質問が寄せられました。
 事前告知の方法としては、前立腺がんにふだん注意を払わない健康な「無関心層」に、PSA検診の啓発を行いたいというねらいもあり、新聞広告や折り込み広告を活用したともいいます。会場には女性の姿も多く見られ、家族ぐるみで前立腺がんのことを知ろうという雰囲気に包まれた同日。すでに前立腺がんの治療を受けている人の参加もあり、予防から治療まで、前立腺がんに関する全般的な理解の場となったようです。来年以降のさらなる集客につながるノウハウも得ながら、長崎での前立腺がん理解の輪は確実に広がっています。

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