ブルークローバー・キャンペーンブルークローバー通信vol.7
地域予防医療に貢献 20回目の「美心祭」を開催
当キャンペーンサポーター 医療法人 社団美心会 黒沢病院
2006年の発足以来、「前立腺がん」の「早期発見・適切治療の大切さ」を広く発信しているブルークローバー・キャンペーン。その活動を全面的に支援している「医療法人 社団美心会 黒沢病院附属ヘルスパーククリニック」で、今年も恒例の「美心祭」が行われました。
美心祭に込められた思い「病院」「検査」をより身近に
5月27日に開催されたは、群馬県高崎市の中居地区、矢中地区をはじめとする近隣住民の間でおなじみとなった年1回の病院祭で、開催を楽しみに待つ人も多いイベント。記念すべき20回目の開催で、開場前からクリニック周辺には長蛇の列が作られました。 開会のスピーチに立った黒澤功理事長は「美心祭を行う以前の二十数年前は、病院での検査=『怖い』『何をされるかわからない』という意識が患者さんの中にあったと思います。ならば元気な時に、病院施設を家族でくまなく見に来ていただき、検査も実際に体験していただけば、病院の敷居は下がり、検査にも気軽に来ていただけるようになるのではと考えたのが、美心祭開催のきっかけです」と20年の歴史を振り返りながらあいさつ。その言葉通り、会場となったヘルスパーククリニックには、MRI、ファットスキャン、FMD検査、フォルム検査といった各種検査を希望者に抽選で体験してもらうコーナーや、尿路結石を粉砕する機械の展示など、病院や予防医療を身近に感じてもらう仕掛けが各所に。来場者を迎えるスタッフの表情がみな一様に明るいのも印象的です。例年通り「肝臓」「禁煙外来」「尿漏れ」などテーマ別のミニ講演も多数組まれ、いずれの講演も聴講者でぎっしり。晴天にも恵まれ、約3,000人の来場者が、病院側の"メッセージ"を思い思いに受け取りました。
盛況のPSA検査無料体験新たなネットワーク設立も報告
ブルークローバー・キャンペーンを強力にサポートする同院。美心祭でも、前立腺がんやPSA検査に関する講義や体験を充実させているのが特徴です。同院長の山中英壽先生や熊坂文成先生によるミニ講演では、「サイレントキラー」といわれるほど、自覚症状なく進行する前立腺がんの実態や、罹患(りかん)者数の将来予測、また前立腺がんへの認識が高いアメリカを例にとったPSA検査の有用性などを伝えるレクチャーが3回に分けて行われ、聴講者は熱心に耳を傾けます。「PSA検査で早期発見すれば、前立腺がんは怖くない病気です。アメリカのように高い認識を持ち、日本を前立腺がんでは死なない国にしていきましょう」と山中院長は力説します。
同時に、そのメッセージを反映するかのような「NPO前立腺がん検診推進ネットワーク」の設立も合わせて報告されました。これは黒澤理事長や山中院長が中心となり、前立腺がん検診を推進している関係諸団体との連帯組織を構築したネットワーク。「(前立腺がんとPSA検査に関する)交流・情報交換を積極的に行い、我が国における前立腺がん撲滅運動を展開し、前立腺がんでは死なない社会の実現に寄与すること」を目的とした強固なつながりで、PSA検査普及のメッセージが今後も力強く発信されそうです。
そして希望者には無料のPSA検査を実施。充実した設備により、その日のうちに検査結果がわかるとあり、男性聴講者の多くが希望しました。44歳の男性は「たまたま美心祭に立ち寄り、前立腺がんの講演を聞いて『自分にも当てはまるかも』と関心を持ちました。この講演を聞くまでPSA検査を知りませんでしたが、無料だと聞き、検査してもらいました。採血だけでがんがわかるなんて、簡単ですね」と感想を。
予防医療に重点を置いた同院の取り組みが凝縮された、毎年の美心祭。こうした小さなきっかけがいくつも積み重なり、高崎市に、ひいては群馬県内に「前立腺がん=早期発見・適切治療」のキーワードは着実に根付いています。