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冊子/リーフレット前立腺がん小線源療法のガイドブック【4】


4.現在の治療選択肢

永久挿入密封小線源療法

永久挿入密封小線源療法は、「組織内照射」とも呼ばれ、前立腺に放射性の「シード線源」を永久的に埋め込む治療法である。 永久挿入密封小線源療法では、がん細胞に処方線量を直接照射するため、周辺組織や臓器の被ばくリスクを低減できる。
 通常、シード線源は永久的に埋め込まれ、そこから放射線が徐々に放出される。 永久挿入密封小線源療法は、単独あるいは外部放射線療法やホルモン療法と並行して用いられる。 日本の法律では少なくとも1日の入院が義務付けられている。

手術

前立腺全摘術では、前立腺を外科的に取り除く。手術の場合は2週間前後の入院が必要となる。 手術に伴う主な副作用として、尿失禁および勃起の継続不能(ED)の2つが挙げられる。

外部照射療法

この治療では、高エネルギーのX線を前立腺に照射する。通常、1週間に5日の照射を6~8週間行う。 副作用としては、排尿障害やED、腹部の放射性障害が挙げられる。

ホルモン療法

テストステロン(男性ホルモン)のレベルを下げ、時間経過に伴うがん細胞の増殖を遅らせることが、この治療の目的である。 一定の状況下において、前立腺および腫瘍を縮小する目的で永久挿入密封小線源療法と併用されることもある。

PSA監視療法

前立腺がんは進行が遅いため、しばらくの間、積極的な治療を行わず、経過を慎重に観察するよう勧められることがある。
その間、がんの進行をPSAで注意深くモニターする。

<監修>京都府立医科大学大学院医学研究科
泌尿器外科学教室

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