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冊子/リーフレット前立腺がん小線源療法のガイドブック【2】


2.前立腺がん検査概要

直腸診(DRE:Digital Rectal Examination)

直腸診とは、肛門から直腸に指を入れて、前立腺に触れることで前立腺の全体の大きさ、硬さ、表面のなめらかさ、 触れると痛みがあるか等を判定する検査である。がんがあると前立腺が硬くなる。

前立腺がん検査|直腸診

PSA検査

PSA(前立腺特異抗原)検査は、前立腺がんの存在を知らせる化学物質を検出する重要な血液検査である。 PSAの検査値が上昇している、あるいは異常に高い場合、超音波を用いた前立腺の生検を行い、診断を確定する。

PSAの結果
0~4 正常
4~10 グレーゾーン
10以上 異常に高い

単位ng/ml

50歳未満の男性では、PSAが2.5以上でも高いと判断する。
* 4~10:4~5人に1人の割合でがん陽性
* 10以上:3人に1人の割合でがん陽性

経直腸的超音波断層法

前立腺がん検査|経直腸的超音波断層法

肛門から棒状の超音波探触子(プローブ)を直腸に挿入し、前立腺の内部を超音波画像にて観察する検査である。 がん病変部は黒い影として映し出される。

前立腺針生検

確定診断のための検査で、前立腺から自動生検装置にて針を刺入し、10~12箇所以上の組織を採取する。 グリーソンスコアの点数を参考にして、がんの悪性度を判断する。 生検で前立腺から採取した組織を顕微鏡で検査し、2~10の点数で評価する。 グリーソンスコアが高いほど、がんの悪性度は高い。

グリーソンスコア 悪性度
5~6 低い
7 中程度
8~10 高い

 

<監修>京都府立医科大学大学院医学研究科
泌尿器外科学教室

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