前立腺がん治療・小線源療法|ブラキ・サポート https://brachy.jp/ Produced by メディコン
シード線源はチタンでできているため、空港などで実施されている金属探知機には反応しません。米国ではテロリスト防止のため空港で全身透視スキャナーによる検査を実施していることがあります。国内の場合は、治療カードを携帯し、海外へ行かれる場合は、担当医にお願いして英文治療証明書を発行してもらい、これを携帯し空港の保安検査の際に検査員に提示してください。
英文治療証明書(例)
上記英文治療証明書(例)は、「シード線源による前立腺永久挿入密封小線源治療の安全管理に関するガイドライン」第5版(平成23年2月発行)にて推奨されているものです。記述にあたり、治療を受けられて医師にご相談してください。
レントゲンやCTでシード線源の配置を、PSA値で再発や転移を確認します。
治療のおよそ1ヶ月後にレントゲン撮影やCTで検査を行い、前立腺の腫れが治まった段階での、最終的なシード線源の配置を確認します。その後は3ヶ月ごとにPSAの採血をします。
再発がなければ、PSA値は数年かけて徐々に減少し、ある程度のレベルに下がると安定します。上昇してきた場合は、局所再発か転移の出現を考慮しますが、再発がなくても治療1~2年後、数値が急激に上昇してから数か月で自然に戻る現象(PSAバウンス)もみられ、再発と誤認しないよう注意が必要です。
小線源療法、外部照射等の放射線治療の場合は、PSAが最低値から2ng/ml上昇した場合をPSAの再発と言います。
手術療法の場合は、0.2ng/ml上昇した場合をPSAの再発と言います。(前立腺を摘出して無くなると理論上PSAが0になるため。)
<監修>あじろぎ会 宇治病院 泌尿器科 岡本圭生先生