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治療について前立腺がん治療の小線源療法【3】

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体内留置された線源について

シード線源であるチタン製のカプセル自体は、体内に永久に残ることになりますが、前立腺内に留置した線源の放射線量は、留置後徐々に弱まり1年後には、ほとんどゼロになります。
この1年の間も含めて、周囲の人に与える放射線の影響はほとんどありません。

隣接した臓器への影響について

小線源療法(ブラキ治療)は、基本的に高い技術で安全に行えば、隣接した臓器への影響は非常に少ない治療です。ただし、前立腺に接地している直腸(肛門直前の腸)にはどうしても少し放射線が当たります。
直腸には放射線が当たりすぎないようにして、前立腺には正確かつ完璧に当てるという非常に細かい技術が必要になってきます。

リアルタイム法

ニューヨークにあるマウントサイナイ病院のネルソン・ストーン教授が開発されたリアルタイム法という小線源療法では、1個のシード線源を置くたびに、放射線がどのように前立腺や直腸に当たっているのか、放射線の線量分布が瞬時にコンピュータ画面に描き出されます。

このことにより、前立腺全体がどの程度の放射線の強さでどれくらい正確に治療されているかが、リアルタイムに把握できます。高い技術でこの方法をおこなえば外部照射と比較し、極めて高い精度かつ強い放射線を当てることが可能となります。

小線源療法(ブラキ治療)のリアルタイム法で、放射線の線量分布が描き出されている画面と治療後のX線フィルム

小線源療法によって有効な放射線量でカバーしている領域:
 手術で切除される前立腺の外側領域も治療されています。

<監修>あじろぎ会 宇治病院 泌尿器科 岡本圭生先生

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