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治療について前立腺がん治療の小線源療法【2】

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小線源療法(ブラキ治療)の治療方法

麻酔をかけた上で、超音波画像を見ながら会陰部、(股の肛門と陰嚢の間の皮膚)から前立腺内に針を20~25本刺し、それぞれの針の中に数個ずつシード線源が挿入されることにより、正確にミリメートル単位で留置します。微量の出血がみられるだけで、体には前立腺針生検と同じくらいの負担しかかかりません。
症例によって異なりますが、全部で50~100個程度のシード線源が留置されることになります。留置とは、体の中にシード線源を置いていくということを意味します。

小線源療法で埋め込むシード線源挿入模式図

前立腺内にシード線源を留置するイメージ図

小線源療法(ブラキ治療)の特長は

従来から入院期間が短く、手術に見られる尿漏れや性機能の障害が非常に起きにくい治療としてアメリカの放射線治療医の間で高い支持を受けてきました。
この治療法では、ミリメートル単位でシード線源を留置する高い技術が要求されますが、これにより外部照射(体外から放射線を照射)に比べて非常に強い放射線を、前立腺に集中して当てることができます。
そのために手術や外部照射単独治療よりも再発率が低いというデータも数多く出ています。
従来、高リスクの前立腺がん小線源療法は適さないと考えられていました。
しかしながら、最近のデータによれば小線源療法に外部照射を組み合わせることにより、非常に高い線量の照射が出来るため高リスク前立腺がんでも多くの方が、この方法により治癒することが分かってきました。小線源療法は上手に使えば長期的にも再発率が非常に低い、有効な手段といえます。

※参照:高リスクの前立腺がん治療法別成績について

<監修>あじろぎ会 宇治病院 泌尿器科 岡本圭生先生

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